





9年もの熟成を経て誕生した待望のNEWソルティガ。待つだけの甲斐はあった。これが私の偽らざる気持ちである。既にマグシールドとZAIONエアローターについては古谷テスターに語っていただいたので、私からはUTD(アルティメットトーナメントドラグ)の驚くべき性能を披露したい。ひとことで言うと「滑らか」。
従来のソルティガリールのドラグも決して悪いものではなかったが、どうしても滑り出し時のスムースさがイマイチ足りず、不意の大物のファーストランに対応するためには気持ち緩めにドラグを設定しなければならなかった。そのため、魚が掛かった後はスプールを手で微妙に押さえるハンドドラグなる高等なテクニックも必要としていた。それはそれで楽しみのひとつとも言えるが、ひとつ間違うとバラシに繋がることもあるため、トロフィサイズがかかると一層慎重なやり取りが必要とされてきた。
今回、NEWソルティガに搭載されたUTD(アルティメットトーナメントドラグ)は密に織り込んだ高強度カーボンワッシャーに高性能・高耐久の特殊オイルを含浸させることで、ドラグ滑り出し時の食い付きが解消され、スティック(ムラ)のない安定した引き出しが実現した。この結果、これまで行ってきた「気持ち緩め」なドラグ設定は不要となり、まさに使いたい位置で予めドラグ設定をして、そのままファイトできるので魚とのやり取りに一層集中できるようになった。
また今回の釣行は近年まれにみる大漁となったが、期せずしてドラグの耐久性が大幅に向上したことも実感できた。トータル約14時間の実釣で約50匹のブリ・ヒラマサ・カツオを釣り上げたが、終盤においても初期のドラグ性能が変わらずに、安定したスムースな引き出しが変わらなかった点に心底驚いた。今回の釣行では超ド級のヒラマサを掛けることはできなかったが、大マサが掛かっても安心してやり取りができる安心感と期待感を私にもたらした。
併せてお伝えしたいのが、新サイズとなった5000の操作性とパワーである。従来のソルティガ5000は6000番ボディに5000番のローターとスプールが搭載されていたため、どうしても重くなり操作性は正直イマイチなところもあった。NEWソルティガ5000は新4500ボディに新5000番のローターとスプールを搭載したため、230gもの軽量化を実現した。軽量化に伴いパワーも落ちることが懸念されたが、私の心配は杞憂に終わった。軽量化による操作性の向上はもちろん、一段と大径化したハイパーデジギヤと一段と高効率化したパワフルな巻き取りは、新たな5000サイズの可能性とオフショアゲームの新時代を予感させる。
NEWソルティガだからできる新たなアプローチをこれから模索していきたい。