





NEWソルティガリールには驚かされたが、同様に9年ぶりのモデルチェンジとなるNEWソルティガロッドにも大いに驚かされた。ひとことで言うならシャープ。アングラーの意思がそのままジグに伝わる操作性、従来よりもダイレクトに響くアタリ、パワーロスなくしっかりと決まるフッキング、従来品よりもさらに向上した高バランスな設計と、まるで高弾性素材を使用しているかのようなフィーリングである。
しかし、魚を掛けた後は中弾性素材特有の粘り強さと肉厚ブランクならではのパワーが発揮され、あれよあれよという間に魚が自然と浮き上がり寄せられてくるのだ。私が不思議な顔をしながら、NEWソルティガロッドを操っていると、開発担当者がニヤニヤして私にその秘密を明かしてくれた。操作性・感度が上がっても脆さが同居する高弾性素材は、オフショアロッドの素材としては両刃の剣であるが、今回のNEWソルティガロッドは中弾性素材を使用しながら高弾性素材のフィーリングを併せ持つことができる「Xトルク」という素材が使用されているとのことだった。
ブランク内部に織り込まれたX状のバイアスがブランクのネジレを抑え、結果、中弾性素材にありがちなダルさを解消しているとのこと。なるほど、そうだったのか。魚を掛けるまではシャープな使い心地を実現し、掛かった後はソルティガロッド伝統の肉厚粘強ブランクで確実に獲る。まさにオフショアロッドの夢のブランクがここに完成したと言っても過言ではないだろう。


私が驚いたのはお馴染みの粘強・強靭のソルティガロッドがさらにパワーアップした点である。Xトルクの使用により操作性が向上したことも私のフィッシングスタイルには非常に大きなアドバンテージになるのだが、それ以上に今後の釣りの新たな可能性を感じたのはバット部に用いられた3Dクロスカーボンである。
バット部のゴツゴツした外観は一目で目を引く独特のものであるが、このゴツゴツは見た目狙いではなく、リフティングパワーに貢献していることを体感し、大いに感動した。Xトルク使用のブランクは魚を掛けた後は鞭のようにしなり、掛けた魚に応じてバットまでしっかりと追従していくが、追従した後、バットがしっかりと残り魚を浮き上がらせるのだ。
今回釣り上げた10kgクラスのヒラマサも感覚では6~7㎏クラスにしか感じないやりとりで決着がつけられるのだ。つまり従来品と比較し、同じパワーランクのタックルで挑めば短時間のファイトでカタがつけることが可能であり、また、少しパワーランクを落としてスリリングなゲームを楽しむ場合も従来と同様の時間でランディングできるのだ。どちらのスタイルで楽しむかはアングラーの好み次第であるが、この3Dクロスがオフショアゲームの新しい扉を開くエポックのひとつとなることは間違いない。
また、これも外観狙いだけではないリールシート部のブランキングナットもお薦めのポイントだ。緩み止め効果を持ち合わせたこのブランキングナットは機能とデザインが融合したものであり、NEWソルティガロッドのアイキャッチとして永く愛されることだろう。
NEWソルティガタックルを携え、新たな釣りと未知の大物にチャレンジしたい。